四十肩は病院に行くべき?何科で受診すればいい?治療法は?

更新日:2023-03-22 | 公開日:2022-10-28
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四十肩は病院に行くべき?何科で受診すればいい?治療法は?

四十肩で肩が動かしにくいけど、病院に行くべきか迷う…。

四十肩は病院に行くべきかどうか、お医者さんに聞いてみました。

病院で受けられる治療内容についても紹介するので、四十肩を治したい人は必読です。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

四十肩は病院に行くべき?

医師男性
四十肩の症状が出ていて、
  • 数日、様子を見ても痛みが治まらない
  • 日常生活に支障が出る
という場合は、医療機関で受診しましょう。

四十肩(別名:五十肩、肩関節周囲炎)とは、肩関節の周りの筋肉や関節そのものに炎症が起こり、痛みが生じてスムーズに動かない状態のことを言います。

数日経っても痛みが続く場合は、治療が必要な状態です。
適切な治療を受けずに放置していると、痛みが続くことにより肩を使わなくなります。
すると、肩の筋肉がこわばって、さらに動かしにくくなるリスクがあります。

ほかにも、こんな症状があったら病院へ!

  • 何もしなくても痛い
  • 夜間に痛み出す
  • 痛みで眠れない
  • 肩の動きが鈍い
  • 腕が上がらない
  • 腕が後方に回らない
  • 手を伸ばすと痛い

上記のうち、一つでも当てはまる人は病院に行くことをおすすめします。

自己判断で「冷やす」のはNG

四十肩は、症状によって、温めた方がよい時期があります。

自己判断で冷やしてしまうと、逆効果になり症状を悪化させる可能性があるため、注意してください。

 

▼冷やした方がいいケース

  • 急激に痛みが生じた
  • 何もしてなくても痛い

 

▼温めた方がいいケース

  • 慢性的な痛みがある
  • 体の硬さが原因で痛みが出ている

 

※冷やすべきか温めるべきか判断が難しい場合は、医師に相談しましょう。

病院は何科?

男性医師

医師男性
四十肩で病院に行く際は、「整形外科」を受診しましょう。

受診する際に下記を伝えると、スムーズに診察が進みます。

  • 特に悩んでいる症状
  • 症状が出始めた時期
  • 日常生活に支障が出ているかどうか
  • 痛みが出るタイミング
  • 症状が出る前に何か変化はあったか

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どんな治療を受けるの?

医師男性
病院では、四十肩の治療として、
  1. 薬物療法
  2. 運動療法
  3. 物理療法
を行うことが多いです。

治療法① 薬物療法

医師男性
  • 痛みを抑える薬を服用する
  • 患部に湿布を貼る
  • ヒアルロン酸を注射する
などをして、炎症を抑える治療方法です。

痛みが治まり、肩が動くようになったら、「運動療法」に移行します。

四十肩と診断された場合、治療費は保険適用となります。
注射にかかる費用は500~1000円程度ですが、医療機関によって異なる場合があるので、事前に確認するといいでしょう。

治療法➁ 運動療法

医師男性
理学療法士の指導の下、ストレッチ筋トレを行う治療です。
自宅でもリハビリを行い、日常生活で肩がスムーズに使えるようにしていきます。

四十肩の治療としてリハビリを行う場合は、保険が適用されます。
治療費は1回あたり300~2000円程度が目安ですが、リハビリにかかる時間によって変動します。

治療法③ 物理療法

医師男性
皮膚の表面に周波数の低い電流を流す「低周波治療」や、肩を温める「ホットパック」の使用により、肩の筋肉をほぐします。
効果はあくまでも一時的なものなので、リハビリとあわせて行います。

物理療法は、四十肩の治療であれば保険が適用されます。
1回あたり100~500円程度が目安となりますが、医療機関で異なるので、きちんと確認しましょう。

治るまでの期間は?


痛みの度合いや症状によるため、四十肩が治るまでの期間は、人によって大きく異なります。

医療機関に通院しながら自宅でもリハビリを続けるなど、継続的な努力が必要です。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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