子どものおへその中が赤い。
それはもしかして、臍炎(さいえん)かもしれまえん。
お医者さんに、臍炎の症状の特徴や、早く治す方法を聞きました。病院に行くべきケースもあります。これ以上悪化させないためにも、しっかり読んでケアしましょう。
こんな症状、でていませんか?
へその緒が取れて、通常の皮膚になる前の段階で、細菌などに感染してしまい、おへそやおへその周りに皮膚の炎症が出てしまうのが臍炎(さいえん)です。
へその緒が取れた後にオムツや衣類でおへそ周りが蒸れると、細菌感染が起きやすくなります。
赤みが出て、少しの出血が確認できる場合もあります。膿んでしまうとジュクジュクとして乾かずに膿が出ます。
※一時的に、衣類などの摩擦で、腫れ・かゆみが出る場合もあります。しかし、赤み・かゆみの症状が徐々に強くなっている場合は、細菌感染している可能性があります。
悪化すると…
炎症が内部に進行して全身に細菌がまわると、哺乳低下・発熱など重篤な状態となる場合があります。
正しいケアで、適切な治療を行わないと全身反応である菌血症・敗血症となる場合があります。
自己判断は禁物!
また、新生児のへその緒が取れた時期におへそにできる赤みは、臍炎が多いのですが、近しい場所に湿疹や虫さされができて間違えることもあるので、自己判断は禁物です。
「赤みが強くなっている・かゆそう・かぶれきた」などの症状があるときは、病院を受診し診察を受けましょう。
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「臍炎(さいえん)」の正しい対処

病院で処方される消毒薬・抗菌薬を入浴後に塗ってください。
その後、ガーゼで保護して、テープで止めてください。テープは、ヘソに触れない部分ように貼ってください。
おへそが臭いときの対処
汗や汚れが洗いきれていないと考えられます。
入浴時に濡らしたガーゼで、優しく撫で洗いしてください。
赤みやただれがあるときは、無理に触らず、入浴後に薬の塗布を続けましょう。
悪化させないために、触らないこと!
赤みがある・膿んでいる箇所にオムツを当てたり、清潔にしていない手指などで触ったりするのは控えましょう。
できるだけ、おへそには刺激を与えずに、薬を塗った後は、ガーゼで保護しておきましょう。
市販の塗り薬は塗ってもいい?
オロナインなど、赤ちゃんでも使える市販の塗り薬は使ってもいいでしょうか?

生後間もない赤ちゃんの臍炎と思われる症状には、自己判断で市販薬を使用するのは控えましょう。
生後まもない赤ちゃんの肌状態はとても敏感です。また、実際に診察を受けないと臍炎なのかどうかもわかりません。
自宅で間違ったケアをしてしまい、治療が遅れてしまうこともよくあります。症状の進行状態によって治療薬も変わるので、自己判断での市販薬の使用はやめておきましょう。
病院に行った方がよいケース

へその緒が取れた後、日に日に赤みが強くなっている、膿んできたときは、すぐに受診しましょう。
放置すると、細菌が腹部に進行し、炎症で肉芽が作られて、焼かなければならなくなるなどの外科的な治療が必要になったりします。
病院は何科?
病院は小児科?皮膚科?

臍炎は、小児科を受診しましょう。
病院での治療法
消毒と抗菌薬の塗布などが行われます。
自宅でも臍炎が良くなるまで、同様のケアを続ける必要があるので、医師や看護師の話をよく聞いて真似できるように準備してくださいね。
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