もくじ
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低置胎盤ってなに?
妊娠中に気をつけることを知りたい!
私は赤ちゃんの成長を楽しみに訪れた7ヶ月健診で、突然、低置胎盤と診断されました。
自宅に帰り、ネットでいろいろ調べてみるも、詳しい情報は少なく不安になるばかり。
それでも、赤ちゃんは無事元気に産まれてきてくれました。
本記事では、私が経験した低置胎盤について、当時わからなかったことや気になったことについて、お医者さんに回答していただきました。
私の出産レポも最後にお伝えしますので、ひとつの低置胎盤の例として、参考にしていただけたらと思います。
杏林大学医学部卒業後、筑波大学附属病院初期研修、けいゆう病院後期研修を経て横浜総合病院などで勤務。日本産婦人科学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会認定医を取得。現在は明治神宮前駅3分、原宿駅7分の場所に産婦人科を開業し、都内で数少ない子宮鏡などの日帰り手術も行っている。
関東在住、男女2人ずつの4人兄妹のママ。2017年生まれの長男出産を機にライターの道へ!イタズラ大好き男子、プリンセス大好きな女子に翻弄されながら日々子育てに奮闘中。
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楽しみにしていた妊婦健診でいきなり低置胎盤と診断されたら、赤ちゃんは無事なのか、今後どうすればよいのかと不安になりますよね。
結論から言うと、胎盤が低いと言われても、胎盤が上がることもあるので心配しすぎる必要はありません。
私が低置胎盤と診断されたのは、妊娠24週(妊娠7ヶ月)です。
24週でも胎盤が上がる可能性があるため、妊娠12週、17週、20週など、早い時期に胎盤が低いと言われても、上がる可能性があります。
基本的には主治医の指示に従って、過ごしていきましょう。
注釈:「部分前置胎盤」イラストですが、正確には子宮口の出口を胎盤が一部覆っている状態をいいます。
左上のイラストが、正常な高い位置に胎盤がある「常置胎盤」です。
その右下にあるイラストが「低置胎盤」で、真ん中より下の低めの位置に胎盤があります。具体的には、胎盤の辺縁が子宮口から2cm以内にある場合をいいます。
更に胎盤が下がり、子宮口に差し掛かる・覆う状態になると、右の3つの「前置胎盤」と診断されます。前置胎盤は、より出血の危険度があがります。
このように「低置胎盤」は、胎盤が子宮口を覆っていない、低い位置にある状態を言います。
低置胎盤になると、
のリスクがあります。
低置胎盤と診断されたら、妊娠中の出血・妊娠中のお腹の張りに気を付けましょう。
一番の心配は、分娩時に大量出血を起こす可能性があることです。
大量出血により、帝王切開へと切り替わる場合もあります。
また、産後も出血が多くなる危険があります。胎盤の位置が低い=子宮の下のほうは、筋肉が薄く収縮が弱いためです。
いずれも分娩時に、妊婦・胎児に危険が及ぶ可能性があるため、通常妊娠時よりも慎重に対処が必要になります。
低置胎盤と診断されたら、安静に過ごすことが大切です。
過度な運動や性行為は避け、ストレスをためないように過ごしてください。
お腹が張ることで出血しやすくなるので、お腹が張らないように過ごしましょう。
低置胎盤について、お医者さんに気になることをお聞きしました。
基本的には、主治医と相談しながら、指示通りに過ごしましょう。
きちんと妊婦健診を受けていれば、万が一の場合にも備えられます。
お腹を圧迫しないように、横向きに寝るのが良いでしょう。
低置胎盤になったからといって寝る向きの制限をされることはありませんが、一般的に妊娠中は横向きに寝ることが推奨されています。
仰向けに寝るのはお腹を圧迫してしまうため、避けましょう。
なお、低置胎盤・前置胎盤の研究結果のひとつには、
と報告されています。
70%の方の胎盤は上がるので、そんなに心配することはなさそうですが、低置胎盤は前置血管が合併することもあります。
前置血管が破綻すると胎児死亡率が56%と危険な状態になることが知られていますので、十分な注意が必要になります。
ちなみにこの記事のライターこだまさんは、36週で胎盤が上がったので、34週以降でも上がる可能性がある、ということになります。
詳しい原因は明らかになっていませんが、前置胎盤や低置胎盤になりやすい人は、次のような要素があるといわれていています。
このようにいろいろな要素があるといわれていますが、先に述べたように、低置胎盤・前置胎盤は妊娠中期から後期にかけて、胎盤が上がる可能性がありますので、心配しすぎないようにしましょう。
また、分娩時まで改善しない症例は0.14%~1.9%と少ないです。
参照:前置胎盤について 国立成育医療研究センター 産科
低置/前置胎盤の診断と管理(PDF) 公益社団法人 日本産科婦人科学会
最後に筆者が妊娠から、低置胎盤の診断、その後出産するまでを、参考までにお伝えします。
次男の妊娠に気が付いたのは、鮮血の出血が数日あったからです。
生理かと思っていた出血が数日続き、胸やけなど異変を感じ妊娠検査薬を使うと陽性。
出血が何日も続くので受診をすると、妊娠7週というおめでたい診断と、子宮から謎の出血という不安な診断がありました。
主治医からは鮮血の出血は良くないからと、無理しないようにとの指示がありました。
次の妊婦健診までは、仕事でも配慮してもらい、無理をしないように過ごしました。
しかしそれでも週に数回鮮血が出ることがあり、妊婦健診で相談をすると胎盤の位置がやや低いかもしれないとのこと。
休職するほどではないということだったので、次の妊婦健診まで不安な気持ちで過ごしました。
そして迎えた、24週の妊婦健診で下されたのが、低置胎盤という診断でした。
一般的な管理は、
とのことでした。
妊娠20週前後で低置胎盤と診断されても、ほとんどの場合は妊娠後期までに胎盤が上がるといわれています。
しかし筆者は妊娠30週になっても胎盤が上がらず、鮮血の出血も収まらないため、休職して安静にするようにとの指示がありました。
主治医の指示通り、妊娠30週で休職して安静に過ごすも、週に数回の出血は続きました。
それでも、赤ちゃんが元気だったから、耐えられました。
妊娠34週までは胎盤の位置が低いままだったので、36週の妊婦健診では自己血をとっておくという提案を主治医からいただきました。
胎盤の位置は子宮口からぎりぎり2cmは離れているけれど、2cmを切ったら帝王切開の可能性も念頭に入れておくようにとの話がありました。
そんな状態ではありましたが、妊娠36週の妊婦健診へ行くと、なんと胎盤の位置が3cmまで上がっており、自己血と予定帝王切開の話はなくなり、経腟分娩ができることに!
こうして筆者は、妊娠36週で低置胎盤が改善しました。
その後は、妊娠38週の時に自宅で出血して、クリニックへ向かうと、陣痛が始まっているとのことで入院。
しかしお産はなかなか進まず、出血量の多さ・コアグラ(血液の塊)の多さから助産師さんが先生を呼び、診てもらうと、胎盤がはがれ始めているとのこと。
あっという間に緊急帝王切開になり、母子共に助かりました。
妊娠時に異常を感じたり、不安があったりしたら、すぐに受診をすることの大切さを、この出産で身をもって学びました。
いま低置胎盤や胎盤が低いと診断された妊婦さん、不安はあるかと思いますが、主治医を頼って、一緒にお産まで進めていってくださいね。
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
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