公開日:2020-12-16 | 更新日:2021-11-04
妊娠初期の性行為で、鮮血の出血が…!
お腹の赤ちゃんは大丈夫?
産婦人科ではどう説明する?
お医者さんに、出血の原因として考えられることと「行うべき対処」について聞きました。
“鮮血の出血”の対処

妊娠中は、赤ちゃんに何かあったわけでなくとも出血することがあります。
鮮血の出血でも慌てずに、出血量を確認してください。
少量であれば問題ない場合がほとんどです。トイレットペーパーに少量を目安にしてください。
出血が確認できたら、念の為病院を受診しましょう。
また、腹痛を伴い、出血量が大量(ペーパーが真っ赤にそまるなど)の場合は早急に病院受診が必要です。処置をしないと母体の健康に関わるケースがあります。
妊娠初期の性行為で鮮血出血の「原因」

妊娠初期の性行為後に鮮血の出血があった場合
- 膣に傷がついた
- 流産
などが考えられます。
1.膣に傷がついた

妊娠中は、腟や子宮の血管が拡張して出血しやすい状態です。激しい行為は避けて下さい。
念のため、かかりつけの産婦人科を受診してください。
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2.流産

妊娠中の性行為と流産の因果関係は証明されていません。
ただし、流産の場合は徐々に痛み・出血量が増します。下腹部痛、腰痛などを感じます。
妊娠中の性行為で、必ず流産が起きるわけではありません。
ただ、母体や赤ちゃんの体が弱かったり、成長がうまくいっていなかったりが重なると流産につながる場合もあります。

性行為後に腹痛がある時や、気分が悪い、なんとなく体調が悪いというときもすぐに病院に連絡をして、診察を受けましょう。
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お医者さんへの伝え方

産婦人科を受診したら、次の4ポイントを医師に伝えましょう。
- いつから…いつ頃出血したかを伝えます。
- なんの時に…性行為後に出血した旨を伝えます。
- どれくらい…出血量はどれくらいだったのかを伝えます。
- その他…痛みや違和感など、何かあれば伝えましょう。
妊娠中の性行為の注意点


妊娠中に性行為は、して良い、悪いという基準はありません。
一般的には妊娠中に性交渉をしても問題ないといわれています。
しかし妊娠初期は、つわりなど体調に変化が現れやすく、自然流産率も高い妊娠初期は、受精し子宮が大きくなりはじめ胎盤が作られる重要な時期です。
赤ちゃんをお腹の中で育てているママの感覚を大事にしてください。痛みや違和感、無理な体勢などは、赤ちゃんの負担になってしまうことも考えられます。特に腹部を圧迫するような性行為は避けて、コンドームを必ず用いて下さい。(コンドームを使用しないと、性交渉により子宮の中に病原体が入って流産や早産を引き起こす可能性があります。)
また、ママが苦しい、辛い、体調が悪い、ストレスなどになっているときは、お休みをさせてもらいましょう。
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