離乳食が始まったら…赤ちゃんの口の周りがカサカサ、ブツブツに…。
これはよだれかぶれ?
それともアレルギー反応?
お医者さんに、判断のポイントを聞きました。なかなか治らない場合の対処法も解説します。
「よだれかぶれ」と「アレルギー反応」の見分け方
かぶれや発疹の出方、出るタイミングが違います。
食事後の皮膚の状況を観察しましょう。
よだれかぶれは、徐々に現れてきます。
長時間よだれが口周りにあり、皮膚が濡れてかぶれてしまうのです。
一方、口周りのアレルギー反応は、食品が皮膚や口の粘膜に触れ、食事中~食事の後30分以内に赤みやかぶれ・ブツブツなどの症状が現れます。
よだれかぶれの対処

よだれかぶれは、唾液が長時間ついていることが原因で起こります。
通常、皮膚は、皮脂膜で守られています。よだれ(水分)が多いことで皮脂膜の保護が足りなくなり、炎症・かゆみ・ただれを引き起こします。
よだれかぶれのケア方法
よだれかぶれの状態になっているときは、炎症止め配合の薬を皮膚科あるいは小児科でもらいましょう。
薬は、口周りを清潔にした後、薬を塗ります。ぬるま湯などで濡らしたタオルやティッシュで、皮膚をこすらないように汚れを取り除いて薬を塗ってください。
「よだれかぶれかもしれない」というときは、口周りが荒れないように保湿剤か薬でケアをしましょう。口周りが汚れたら、「汚れを拭き取り、保湿剤を塗る」という対処を繰り返しましょう。
口まわりにかぶれがなくなってから、与える食品を増やしていくと、口周りの異常反応が見分けやすくなります。
アレルギー反応の対処
食事中~食後30分以内で、口周りに赤み・痒み・ブツブツなどが出たときは、「一時的な皮膚の反応」なのか「食物アレルギー反応」なのか確認が必要です。
皮膚反応が、「食品がついた口周りだけ(一時的な皮膚反応)」なのか「腹痛や呼吸困難など全身症状がある(アレルギー反応)」のかを確認してください。
食べ物がついた皮膚だけに症状がでて全身症状ない場合は、アレルギーではなく、食品の刺激による皮膚の反応と考えます。別の日にまた同じ量か減らした量の食物を与えます。特に発疹や異常がでなければ、問題ありません。少しずつ量を増やしていきましょう。(醤油や味噌などの塩分、果物に汁など、一時的に軽い反応が出るものがあります。)
アレルギー反応の対処法
食品がついた皮膚にのみ反応があるときは、まずは問題ないでしょう。少しずつ量を増やして食べさせてみましょう。
食べ物がついていない箇所にも何らかの反応(赤み、湿疹、腹痛や咳など)がある場合は、食物アレルギーの疑いがあります。病院に相談しましょう。
※離乳食を始めたら、初めて与えるものは、与えた日時・時間・量などのメモを取っておきましょう。
※アレルギーがあると急激に体調が変わることもあるので、新しい食べ物は、病院へ行ける時間(日中)に自宅で与えるようにしましょう。
「原因がわからない」「なかなか治らない」ときは、小児科へ

なかなか改善しないときは、小児科を受診しましょう。
初めて与えた食べ物がある日に、何らかの不良がある場合は自己判断せずに、念のため病院受診をしましょう。
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