せっかく作ったのに食べてくれない…。
食べ残されてイライラしてしまう。
離乳食を食べない赤ちゃんに「食べてもらう工夫」と「ママ・パパのイライラ対策」を紹介。
「よくある離乳食のお悩み相談」も必読です。
離乳食を嫌がる理由。なぜ食べない?
赤ちゃんが離乳食を食べない代表的な原因として、次の3つが考えられます。
- お腹が空いていない
- 歯が生えている途中で、歯茎に離乳食が当たって痛い
- 体調が悪い(口内炎・風邪・突発性発疹など)
嫌がるときの「対処法」
離乳食を嫌がるときは、以下の3つの対処法を試してみてください。
- 舌でつぶせる柔らかい食事を与える
- 刺激が強い食べ物(温かすぎる、冷たすぎる、酸味がある)は避ける
- 離乳食に興味を示さない場合は、無理して食べさせない
1番のNGなのは、「無理やり食べさせる」ことです。
ママ・パパが焦ってしまい、「食べなさい!」とプレッシャーを与えると、子どもはどんどん食事が嫌になってしまいます。これでは本末転倒です。
まずは、ママ・パパが落ち着いて、「ご飯の時間って楽しいね」と伝えましょう。笑顔で楽しく食事するのがコツです。
初期の頃は、むりやり食べさせるたら食事が嫌いになるかもしれないと思ったので、しばらく離乳食自体を止めたこともありました。
(小学1年生の男の子のママ)
一生懸命になればなるほどイライラするので、嫌がられたらそのときはそれでおしまい。
「次回は別の工夫をして食べさせてみよう」というように軽く考えるようにしています。
(0歳の女の子のママ)
▼「ご飯を食べない原因」について、詳しくはこちら
1歳児がご飯を食べない・・・病気?おすすめメニュー&イライラ対策|看護師監修
「それでもうまくいかない・・・」という場合は、次に紹介する先輩ママ・パパが試した「離乳食を食べてもらう工夫」を実践してみましょう。
離乳食を食べてもらう6つの工夫
先輩ママ・パパに、赤ちゃんが離乳食を嫌がったとき、食べてもらうために工夫したことを聞いてみました。

1.ママ・パパも遊びながら食べさせる
まずは、子どもに「食事の時間って楽しい!」と思ってもらうことが大切です。
離乳食を嫌がったときは、遊びながら食べさせたりしました。
スプーンを飛行機に見たてて、「ぶーん」と言いながらスプーンを口へ運ぶのも効果的でした。
(1歳の男の子のママ)
しまじろうのパペットを使って、食べさせる演技をしました。しまじろうの声真似をして「おいしいね。一緒に食べよう!」など声をかけながら食べさせました。
しまじろうが大好きだったので、真似して食べてくれました。
(小学校4年生の女の子のママ)
特に、子どもの“お気に入り”のぬいぐるみと一緒に離乳食チャレンジをして、「見事成功した」という体験談が多いです。
子どもが笑って口を開けた隙に、すかさず一口食べさせたというママもいましたよ。
2.ママ・パパが食べるフリをする
「食べ物っておいしいんだよ!」と実演して見せてあげるのもおすすめです。
「あ、じゃあママ食べちゃうよー!」と言って、食べる真似をしました。
大きく口を開けて、「うわー!美味しい!」と食べるフリをすると、興味を持ってくれたりしました。
(0歳と小学1年生の男の子と、5歳と小学3年生の女の子)
パパと一緒にテーブルに座らせて、パパが食べているのを見せながら食べさせるようにしました。
パパが「美味しいね」と楽しそうに食べているのを見せていたら、口を開けるようになりました。
(0歳の男の子のママ)
3.子どもが好きな具材に混ぜる
赤ちゃんせんべいにおかずを乗せてそのまま口の中にポイ!
子どもは「あれ?」という反応でしたが、赤ちゃんせんべいにつられてパクパク!
(小学1年生と6年生の女の子と、小学3年生の男の子のママ)
おかゆなら喜んで食べてくれたので、野菜やお肉を食べる時にはおかゆに混ぜて食べさせるようになりました。
(小学3年生の女の子のママ)
4.離乳食をあげる人を変えてみる
赤ちゃんの気分を変えてみる作戦です。
離乳食を与える人を、旦那やおばあちゃんに代わってもらったりしていました。
(1歳の男の子と3歳の女の子のママ)
5.昼間に動いてお腹を空かせる
「お腹がすいていない」ことが食べない原因の場合は、日中にたくさん動くのもおすすめです。
離乳食を嫌がっている時は基本的にお腹が空いていない時でした。
なのでお腹がすくように運動させるようにしました。
(6歳の女の子のママ)
6.食べたら大げさに褒める
「食べたらママ・パパが喜ぶ!」と離乳食を食べる気にさせましょう。
とにかく食べることに興味のない子でした。
食べているところをビデオに撮って「すごいねー!かっこいいねー!」と誉めるようにしました。
(小学6年生と中学2年生の女の子のママ)
ママ・パパの離乳食イライラ対策

「せっかく用意した離乳食なのに・・・食べてもらえなくてイライラ!」
そんなママ・パパたちは必読!
先輩ママがおこなっていたイライラ対策を紹介します。
時間・回数の決まりをつくらない
お腹がすいた時にあげると決めて、特に時間や回数にはこだわりませんでした。
(4歳と小学1年生の女の子と、小学4年生の男の子のママ)
育児書はあくまで目安です。
赤ちゃんが食べたがるタイミングで食べさせてあげましょう。
ちょっと少な目に盛り付ける
離乳食の本を見ると、この月齢なら、このくらいの量を食べさせましょう、と書いてありますが、参考程度にし、少な目に盛り付け、もっと食べそうならおかわりをさせていました。
その方が「また残した!」とストレスになることがなかったです。
(0歳と小学1年生の男の子と、5歳と小学3年生の女の子のママ)
「せっかく作ったのに残される」というイライラを少しでも減らす作戦です。
ママ・パパも同時に食事をとる
イライラしない為には、一緒になって食事を摂ることです。
そうすれば一緒に食べて効率も良くて、イライラもしないです。
(2歳の男の子と小学6年生の女の子のママ)
イライラしそうになったら、子どもの食事を一旦やめて、自分の食事の時間にしましょう。
そうすると気持ちを落ち着かせることができます。
離乳食作りを頑張りすぎない
食べてくれないときのイライラ度は、離乳食作りの手間に比例します。
イライラする原因は、「せっかく作ったのに」という私自身の気持ちによるものが多かったように思います。ですので、離乳食をまとめて作って冷凍しておいたり、大人用のおかずをとりわけて離乳食にしたりしました。
離乳食づくりを頑張らないようにしたら、イライラの回数も減りました。
(小学3年生の女の子のママ)
無理して“手作り”にこだわらず、市販の離乳食をどんどん利用していたというママもいました。
【よくある悩み相談】こんなとき、どうする?

離乳食でよくあるお悩みに、先輩ママが答えます!
お悩み1. エプロンを嫌がる
離乳食を食べるときに付けるエプロンを嫌がります…。

自分もエプロンをつけておいて「お揃いだね」と言って食べさせることにしていました。
大人と一緒なのは嬉しいようで嫌がらなくなりました。
(2歳の男の子のママ)
エプロンを袖つきのものにして、普通の服と違和感ないようにすると嫌がらなくなりました。首だけで固定するもの(スタイタイプ)は引っ張って外そうとしますが、袖つきのタイプにすると着けるときは少し嫌がることもありますが、着けている間は嫌がらなくなりました。
(0歳の男の子のママ)
固めのエプロンを嫌がり取ったので、ビニール製の柔らかいエプロンに変えました。最初は嫌がりましたが、硬いエプロンより付け心地は悪くないのか慣れてくれました。
(0歳の女の子のママ)
離乳食を始めた頃は、エプロンではなく、タオルなどを洋服に当てて食事をしていました。次第にエプロンを使うようになりましたが、特に嫌がることはありませんでした。
(小学3年生の女の子のママ)
ガーゼやスタイのまま離乳食を食べさせていたというママもいました。
お悩み2. スプーンを嫌がる
離乳食のスプーンを嫌がります…。

友人から「子どもにスプーンを持たせてみれば?」とのアドバイスをもらい、実践してみると、嫌がらなくなりました。
(小学1年生の男の子のママ)
自分で持たせたり、なめさせたりしてスプーンの感触に慣れてもらいましょう!
その他、こんなアドバイスも!
できるだけ小さなスプーンを使うと飲み込みやすいようで好んでいました。
(6歳の女の子のママ)
コツは、赤ちゃんと向かい合ってスプーンを見せながら縦にまっすぐ、スプーンを下唇につけるように持っていって、口を開けたらちょっと入れてあげることです。
(0歳の男の子のママ)
お悩み3. 椅子を嫌がる
離乳食を食べるときに座るイスを嫌がります…。

ハイチェアで食べさせているが最初足が浮いた状態で食べさせていてよく下に降りたがることがあったため足がつくようにイスを下に置いて足が届くようにしたら食べやすいのかイスを嫌がらなくなった。
(1歳の男の子のママ)
「ガッタンゴットン」と座ったときに少しリズミカルになるような動きをつけて、座りたくなるような工夫をしました。
(小学1年生と小学6年生の女の子と、小学3年生の男の子のママ)
木の椅子で硬いので座布団を敷いてお尻が痛くならないようにした。
(1歳の男の子のママ)
お悩み4. おかゆを嫌がる(特定の食材を嫌がる)
離乳食のおかゆを嫌がります…。

おかゆにきな粉や青のりで味をつけることで嫌がることがなくなりました。
(0歳の女の子のママ)
うちの子はおかゆを全く食べなかったので、好物のさつまいもにおかゆを混ぜてあげていました。最初はさつまいもの割合を多くして徐々に減らしていきました。
(0歳の女の子のママ)
おかゆに限らず、苦手な食材は赤ちゃんの好きな食べ物に少しだけ混ぜてあげるというママが多くいました。
おかゆを嫌がってしまった時、あえて少し固めのおかゆにチャレンジしたら問題なく食べてくれたので固さを変えてみるのもいいかもしれません。
(1歳の男の子のママ)
赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと不安になりますよね。
ママが焦って食べさせようとすると、赤ちゃんにもそれが伝わってしまい逆効果です。
まずは、食事の時間が「楽しい」と思ってもらえるような雰囲気づくりをしましょう!