もくじ
「子どもが切り傷を負った!」
「早く治すにはどうすればいいの?」
切り傷を早く治す方法をお医者さんが解説します。
病院受診の目安、何科を受診するかも聞きました。
北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。
切り傷を早く治すためには
の2つを行ってください。
反対に、傷口を乾かす・消毒するのはNGです。
水で、傷口についた細菌やウイルスを洗い流します。
浅い傷(少し血が滲む程度)であれば、密閉タイプの絆創膏を貼っておきましょう。
深い傷(出血量が多く、絆創膏では止められない・骨や筋まで見えているなど)は、清潔なガーゼやハンカチで傷口をきつく抑えて、すぐに医療機関を受診しましょう。医療機関まで運ぶのが難しい場合は、救急車の手配をしてください。
傷口を洗うときは、無理にゴシゴシと洗う必要はありません。流水でしっかり流してください。
絆創膏が汚れたり、剥がれたりした場合も傷口を流水で洗い、新しい絆創膏をつけます。傷の深さにもよりますが、数日で傷が塞がり、快方に向かいます。
密閉タイプの絆創膏の例
市販薬・絆創膏は、対象年齢や用途に合ったものを使用しましょう。間違ったものを選ぶと、治りが遅くなったり、傷口が不潔になり細菌に感染させたりする原因を作る場合もあります。
使い方や用途がわからない場合は、薬局やドラックストアにいる薬剤師に相談をしましょう。
切り傷が深い場合は、縫合をすることもありますが、縫わずに治療できる専用の治療用テープなどもあります。治療方法で不安があるときは、医師に相談しましょう。
また、切り傷の原因となった刃物が錆びていた・汚れていたという場合は、破傷風や細菌感染を避ける為にも、内服薬や外用薬を使用する事もあります。
切り傷から細菌感染することによる起こりうる「深刻な疾患」
破傷風(はしょうふう)
破傷風菌(土の中・動物の糞の中にいる菌)のによって引き起こされる疾患です。切り傷から侵入すると、神経系に働きかける毒素を放出します。これにより、筋肉のこわばりや痙攣などの症状を引き起こすことがあります。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)
切り傷からブドウ球菌(常在菌)などが侵入することによっておこる疾患です。症状としては、腫れ、疼痛、発熱、だるさなどが挙げられます。
切り傷は、切れ方や皮膚の状態で傷跡が残ってしまう場合もあります。医師の目線で初めから病院で治療を受ければ、怪我の状態にあった治療が受けられます。専門の治療は、できるだけ怪我の跡が残らないように工夫されます。
形成外科・小児科などを受診してください。
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