子どもの肥満度をチェックしよう!
計算方法や、肥満を放置する将来のリスクについても解説します。
子どもの肥満を治すにはどんな対策をとればいいのか?
お医者さんのアドバイスを紹介します。
病院の受診が必要な場合もあるので、最後まで読んでくださいね。
子ども肥満度チェック!
子どもの肥満のほとんどは、摂取カロリーよりも消費カロリーが下回っている「単純性肥満」です。
食事以外にも、おやつやジュースをいつでも食べられる生活をしていると肥満となりやすいといえます。6歳までの子どもは、母子手帳にある成長曲線よりも体重の増加がみられる場合は肥満傾向です。
子どもの肥満の計算方法
肥満度=(実測体重-標準体重)/標準体重×100(%)
幼児の場合:
15%以上は、太り気味
30%以上は、太りすぎとなります。
学童期:
20%以上は、軽度肥満
30%以上は、中等度肥満
50%以上は、高度肥満とします。
▼年齢・身長ごとの標準体重の求める式はこちら
肥満を放置するとどうなる?
子どもの肥満を放置したら、どんなリスクがありますか?

子どもの肥満は、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病に直結しやすいとされています。
これらの生活習慣病は、動脈硬化を進めます。
若い年齢でも、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。
子どもの肥満のよくある4つの原因
- カロリーオーバー
- おやつ・ジュースの摂りすぎ
- 運動不足
- 遺伝的な要素
子どもの肥満、親のせい?

親の行動や習慣のせいで、子どもが肥満になることはありますか?

親の食事のバランスが偏っていると、子どもの成長にてきめんに現れます。
子どもが欲しがるからといってお菓子やジュースを欲しがるだけあげては、肥満になってしまう子どももいます。おやつは、1日の量や時間を決めてあげましょう。
子どもの「ひとりご飯」について
最近では、夜まで塾や習い事があり、夜ごはんは塾でお弁当を食べる子どもや、コンビニエンスストアのおにぎりで済ませる子どももいます。
食事の時に親がいないと、食べ方やかんでいる回数の確認もできなくなります。
また、家でもご両親がいつもいなく、「孤食」といい常に一人で食べていると食事の楽しさがわからないまま大人になる人もいます。
このような生活を続けると、量でお腹を満たすようになったり、お菓子やジュースだけ食べても親が気づかずに、いつの間にか肥満になってしまう子どももいます。
子どもの肥満、4つの対策
子どもの肥満の解消する、4つの方法を解説します。
対策1. 食事の時間・量を決めよう
食事は朝・昼・晩、できるだけ時間を決めて摂取しましょう。
特に、脂質・糖質の多い偏った食事に注意してください。
対策2. 体を動かそう
スポーツを始める場合は、ご両親も一緒に楽しく行いましょう。
お友達と始めてもいいですね。また、お友達と課外活動に積極的に参加しましょう。
対策3. おやつは、量と時間を決めよう
お菓子の袋をそのまま出すのではなく、お皿に分けて出しましょう。
また、油が多いものはひかえましょう。
対策4. ジュースは控えよう
ジュースはやめて、お茶や水で食事やおやつを食べられるようにします。
なかなか痩せない原因は?
消費カロリーよりも、摂取カロリーが上回っていれば、痩せられません。
1日のカロリーを計算して、子どもの食事とおやつを出すようにしましょう。
病気が隠れている場合
肥満にプラスして体調不良が見られる場合は、病気が原因となっている可能性もあります。
病気1.糖尿病
血糖のコントロールができなくなり、全身の臓器に影響がでます。
この結果、血管での動脈硬化が進行していきます。
病気2.脂肪肝
肝臓内部に脂肪がついてしまっている状態です。
病気3.睡眠時無呼吸
睡眠時に呼吸が止まったり、いびきや陥没呼吸が特徴です。
十分な睡眠がとれなくなり、日中の眠気や集中力の低下などが見られるようになります。
心臓発作や糖尿病、不整脈、肥満にもつながります。
病気 4.内分泌疾患
ある時点から身長の伸びが遅い場合には、内分泌疾患の可能性があります。
早めに病院を受診してください。
病院を受診するべき目安
子どもに肥満が見られた場合は、早期受診をお勧めします。
母子手帳にある、成長曲線を参考に確認してください。
または、ある時期から体重の増加がみられる場合、身長の伸びが低下している場合も、一度病院を受診してください。
何科を受診?
小児科を受診し、相談しましょう。