子どもの「熱なし咳」が止まらない!早く治す対処法は?痰や鼻水も

子どもの「熱なし咳」が止まらない!早く治す対処法は?痰や鼻水も

公開日:2020-01-06 | 更新日:2021-07-16

子どもの咳が止まらない。
でも熱はないみたい。

早く治すために、どんなケアをすればいいの?お医者さんに聞きました。
鼻水や喉の痛みを伴う場合の対処法や、医療機関の受診目安も解説します。


武井智昭 先生

監修医

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

なぜ?咳は出るけど熱はない4つの原因

先生(男性)

熱がないのに咳がでる原因として

  • 空気の乾燥
  • アレルギー
  • 風邪のひき始め
  • 風邪のひき終わり

が考えられます。

咳が出ているということは、喉で何らかの炎症が起きている状態です。
上記の「よくある4つの原因」について、もう少し詳しく解説します。

咳の原因1.「空気が乾燥している」

先生(男性)
春先秋冬は空気が乾燥するので、コンコンと乾いた咳が出ることが多くなります。
また、「夜だけ咳が止まらない」場合も、空気の乾燥が原因の可能性があります。

夜は副交感神経が優位になったり、空気が冷えていたりする影響で、咳が出やすくなります。

咳の原因2.「アレルギー」

先生(男性)
花粉・チリ・ホコリが原因となって咳が出ることがあります。

特定の部屋・特定の季節に咳が出る場合はアレルギーを疑います。アレルギーの場合、鼻水がでたり、目がかゆくなったりすることがあります。

3.風邪のひき始め

先生(男性)
ウイルスが侵入してきた際に体の防衛反応で、熱が出る前に咳が出る場合もあります。
サラッとした鼻水がでることもあります。

風邪っぽいなと思ったら、外出せず、体を温かくして、お家でゆっくり安静にしておきましょう。早めに対策をしておけば、風邪症状が軽く済むことがあります。

4.風邪のひき終わり

先生(男性)
風邪の後に咳が続く場合があります。

通常、咳も1週間程度でおさまります。風邪の後であれば、様子をみてください。

咳を止めてあげる方法は?

先生(男性)

「元気だけれど、咳だけがでている」ときは、環境を整えてあげましょう。
まずは

  • 部屋を加湿して、湿度を上げる
  • マスクを着用する

の2つを実践しましょう。

加湿することで喉が外気から守られ、一時的な炎症であれば徐々に良くなります。

夜だけ咳が止まらないときは?

先生(男性)

部屋を加湿した上で、

  • 上半身を少しを起こした状態で寝る
  • 水を飲ませて、喉を潤す

とよいでしょう。

布団やクッションを重ねて、上半身を少し高くしてあげると、咳が出にくくなります。
小さな子どもの場合は、抱っこすると楽になる場合もあります。

市販の「咳止め薬」は使っていい?

子どもの咳がとまりません。
ドラッグストアに売っている咳止め薬を飲んでもいいですか?
ママ(困り顔)
先生(男性)
「感染症や病気が原因ではない」とわかっている場合は、子どもの年齢にあった咳止め薬を使用することもできます。ただし…

咳の原因が細菌・ウイルス感染の疑いがある(風邪などを含む)場合は、咳止めで無理に咳を止めてしまうと、細菌・ウイルスの排出を止めてしまうことになるので、症状が悪化したり、余計に咳が長引いたりことがあります。

咳の原因がわからないときは、医療機関で相談するようにしましょう。

喉に「はちみつがいい」って聞いたけど…

先生(男性)
喉の症状がつらいときは、はちみつを飲むことで症状が緩和されることがあります。
はちみつ(小さじ2杯程度)をお湯で割ったものを少量ずつ飲みましょう。

ただし、1歳未満のお子さんにはちみつは禁物です。

こんな食べ物・飲み物もおすすめ!

先生(男性)
温かいスープ・おかゆ・卵豆腐など、喉ごしのよいものを与えましょう。

咳が出ているときは、パサパサしている“水分の少ない食べ物”や、“酸味が強い食べ物”は、むせやすいので避けましょう。

これはNG!咳が出ているときは控えてほしいこと

先生(男性)
咳がでているときは、夜更かしして体力を消耗させるのは避けましょう。

また、大きな声を出す・激しい運動をするのも控えましょう。
喉の炎症が悪化してしまう原因になります。

それでも咳が治らない…なぜ?

先生(男性)

咳が2週間以上続いている場合

  • 気管支喘息
  • アレルギー
  • 副鼻腔炎
  • 百日咳感染症

など、他の病気になっている可能性があります。

それぞれの病気の症状を解説するので「当てはまる症状がでていないか」をチェックしてください。

1.気管支喘息

先生(男性)
ヒューヒュー・ゼーゼーと呼吸をしている場合、「気管支喘息」の可能性があります。

夜~朝方にかけて症状が強くでる傾向があります。
気管支に慢性的な炎症が続くと、「気管支喘息」になってしまうことがあります。
喘息が疑われる場合は、医療機関を受診し、診断をうけましょう。適切な治療が必要です。

2.アレルギー

先生(男性)
花粉やチリ、ホコリが原因となって咳が出ることもあります。

鼻水や目のかゆみなどの症状を伴うことがあります。
子どもの花粉症は、年々増えている傾向があります。

3.副鼻腔炎

先生(男性)
副鼻腔炎になると、黄色いドロドロした粘りのある鼻水が出たり、においがわかりにくくなる嗅覚障害などが起こったりします。

風邪の後に、副鼻腔炎になってしまうことがあります。副鼻腔炎は膿が鼻水と一緒に出るのが特徴です。
また、炎症を起こした位置によっては、頭・おでこ・頬のあたりの痛みなどの症状も出ることもあります。

風邪などのウイルスや細菌が、副鼻腔に入り込むことで起こります。虫歯や歯周病が原因となることもあります。

4.百日咳

先生(男性)
百日咳は、はじめは風邪と似た症状が出ますが、だんだん咳の回数、程度が強くなります

その後、連続する短い咳や、息を吸う時に笛のようなヒューヒューという音がする咳発作が出ます。

「百日咳菌」という細菌に感染することが原因です。風邪をひいた後に咳が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

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こんな症状、どう対処する?(痰・嘔吐・嘔吐など)

咳に加え、痰・嘔吐・鼻水などの症状がでることもあります。
それぞれどう対処すればよいか解説します。

症状1.声が枯れている・喉が痛い

先生(男性)
声を出すことを控え、安静にさせましょう。
部屋を加湿し、マスクを着用させ、喉を守ります。

喉に炎症が起きている状態なので、これ以上炎症を広げない・悪化させないようにしましょう。

症状2. 痰絡みが続く

先生(男性)
水分を補給させて、痰を柔らかくして出しやすくしましょう。

痰がなかなか出ないときは、湯気を繰り返し吸い込むと出やすくなります。

しかし、綿棒や、喉の奥に入るものを入れ、痰をかきとるのは大変危険です。また自分で咳払いをして痰をだすのは労力がかかります。続けて何度も行わず、1日2~3回ほどに留め、間隔をあけて行いましょう。

症状4.嘔吐を伴う

先生(男性)
嘔吐を伴うような激しい咳がある場合、医療機関を受診して、気管支拡張薬など咳止めを処方してもらいましょう。

激しい咳をしていると、咳と同時に空気を胃や食道に吸い込むため、徐々にお腹も膨らみ、嘔吐へとつながります。

咳が激しく嘔吐してしまう場合は、栄養が摂れなくなり、体力が奪われ寝込んでしまう場合もあります。苦しくなる前に、早めに対処してあげるのがよいでしょう。

症状4. 鼻水が止まらない

先生(男性)
元気があるようであれば、鼻水を出させて、安静にさせましょう。

鼻水をすすったり、無理にほじくるのはNGです。できるだけ自然に外に出しましょう。
咳と鼻水が出ているようであれば、何らかのウイルス感染が考えられます。
急な発熱や症状の悪化がないか、見守ってください。

小児科を探す

登園・登校の判断目安

登校

先生(男性)
咳が出ていても日常生活に支障がなければ登園・登校可能です。
ただ、咳が激しく元気がない場合は、まだ自宅で安静にさせましょう。

※上記の登園・登校基準は、あくまでも目安です。
現在はコロナ禍のため、診察を担当した医師に相談しましょう。

登園・登校の際の注意点

先生(男性)
咳が止まるまで、プールや体育はお休みをさせましょう。
また、水分がすぐに飲めるよう水筒やペットボトルのドリンクをもたせ、マスクを着用させましょう。

病院の受診目安

受診

咳が止まらないとき、病院に行くタイミングに迷います…。
ママ
先生(男性)

受診目安としては

  • 呼吸が苦しくなるような咳をしている
  • 咳によって日に日に元気がなくなっている
  • 2週間以上咳が続いている

などといった場合は、小児科(または呼吸器内科)に相談しましょう。

2週間以上も咳が続くときは、なんらかの病気(気管支喘息・アレルギー・百日咳など)になっている可能性があります。そのまま咳が続くと体力が奪われ、体が弱ってしまうこともあります。医療機関で検査を受けましょう。

受診の際に「お医者さんに伝えること」

先生(男性)
医師には
「いつから、どんな咳がつづいているか」
「特に、どんなときに咳がでやすいか」
「咳以外の症状はあるか」
などをお話しましょう。

医療機関では、問診・喉の状態を確認する視診・必要に応じてレントゲンや肺活量の検査・血液検査などを行います。

その後、咳の原因に対しての治療を行います。
例えば、
アレルギー→抗アレルギー薬
気管支喘息→吸入ステロイド
などで治療を行います。小児科を探す


武井智昭 先生

監修医

高座渋谷つばさクリニック

院長
武井智昭 先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

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