公開日:2020-10-01 | 更新日:2021-12-07
「もしかして…脱水症状?」
子どもの脱水症状のサインをお医者さんが解説します。
「親はどう対処してあげればいいのか」「経口補水液がないときはどうすればいいのか」も聞いたので、ぜひ参考にしてくださいね。
子どもが「脱水状態」になりやすいタイミング

- 下痢をしている
- 嘔吐をしている
- 高熱が続いている
- 口内炎、喉の痛みなどがあり水分がとれない
- 食欲が落ちていて、食べ物・飲み物の量が減っている
- スポーツで発汗している
- 蒸している、日差しが強い、風がない、空気のこもった暑い場所にいるなどして発汗量が多いとき
初期の脱水サイン
- トイレに行く回数が減っている
- おしっこの量が少ない
- 泣いても涙が出ていない
- 肌にハリがない(乾燥している)
- 口・唇・脇などが乾燥している
- 汗をかいていない
- 食欲がない
- 顔色が悪い
- 吐き気
- めまい
このときの対処は?

経口補水液を摂取させましょう。
経口補水液はスプーン1杯程度から、間隔を短く投与してください。
脱水症状があるにもかかわらず、経口補水液の摂取が不十分であるときは、病院を受診してください。
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脱水症状が進むと…

- 皮膚が冷たくなる
- 顔色が悪くなる
- 体温が上がっている
- ぐったりしている
- 意識障害がある
このときの対処は?

すぐに病院を受診しましょう。
早く手当が必要です。移動中にも経口補水液を与えるようにしましょう。口から飲んでくれないときは、口周りにスプーンで入れるようにしてください。
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重度の脱水状態になると

- 意識レベルの低下
- 循環不良(手足が冷たい)
- 体温が上昇
- けいれん
このときの対処は?

救急車の手配(119)をしてください。病院で治療が必要です。
<手当が遅れると、重症の場合、死亡する場合もあります。小さな子どもや赤ちゃんは、急激に脱水症状が進むこともあるので少しの変化も観察しましょう。
経口補水液がないときは…

水・塩・砂糖があれば、経口補水液は簡単に作れます。
脱水症状があるときの水分補給には経口補水液が適しています。しかし、「経口補水液が近くにない」というときもありますよね。その場合は、次のような方法で代用しましょう。
経口補水液は、とても身近なものからできています。
<経口補水液の作り方>
• 水1リットル
• 塩3g(小さじ1/2杯)
• 砂糖40g(大さじ4と1/2杯)
以上3つをよく混ぜましょう。
このように簡単に作れます。
小さな子どもがいるお家は、常備しておいても良いですね。
子どもや赤ちゃんが飲みやすくするためには、グレープフルーツやレモン果汁で味付けしてあげましょう。
※注意
経口補水液は脱水症状の際に使うものなので、経口補水液を脱水予防として日常の飲料として用いるのは、糖分・塩分の過剰になることもあるので避けましょう。
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