母乳育児のメリット&デメリット!軌道に乗るまでの流れ|医師監修

母乳育児のメリット&デメリット!軌道に乗るまでの流れ|医師監修

公開日:2019-09-03 | 更新日:2020-08-31

石野博嗣 先生

監修医

石野医院

副院長
石野博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

母乳育児のメリット

母乳育児には、母親にとっても、赤ちゃんにとってもいいことがあります。

ママのメリット

先生(男性)
授乳することで産後の母体回復を促したり、エネルギーを消費するため減量しやすくなったりします。

また、ママの乳がんや子宮がん、卵巣がん、骨粗鬆症の予防にも繋がります。

また、授乳を通して赤ちゃんとスキンシップをとることで、絆を深めることもできます。その他にもミルクを作る手間が省けるため、経済的という一面もあります。

赤ちゃんのメリット

先生(男性)
赤ちゃんが健康に育つための栄養素が多く含まれており、代謝負担が少ないのが特徴です。

また、赤ちゃんの感染症やアレルギー・乳幼児突発死症候群・肥満・糖尿病の発症を予防するといわれています。

また、母乳は新鮮かつ衛生的であることもメリットです。赤ちゃんは母乳を吸うことにより、顔の筋肉やあごの発達を促すともいわれています。

母乳育児のデメリット


メリットがたくさんある一方、デメリットも。「母乳育児がつらい」というママは少なくありません。

ママのデメリット

先生(男性)
産後、まだ体が回復しきっていない状態での睡眠不足や疲労蓄積は、ママにとっての最大のデメリットと言えます。

母乳は消化が良く、腹持ちしません。そのため、昼夜問わず頻繁に授乳をしなくてはならず、体力を消耗します。さらに、乳頭に亀裂や傷みを生じるなどのトラブルもあります。

また、母乳は飲ませた量を確認できないため、母乳が足りているか不安になるママもいます。外出先での授乳スペースが限られていたり、赤ちゃんを預けることも難しかったり、不便だと感じることもあるでしょう。

赤ちゃんのデメリット

先生(男性)
母乳は消化されやすく、すぐにお腹が空いてしまいます。

また、母乳は人工ミルクに比べてビタミンKが少ないため、ビタミンKの投与が推奨されています。

軌道に乗るまでの進め方

多くのママがたどる一般的な例を紹介します。

出産後2~5日程度・・・「初乳」と呼ばれる、たんぱく質や抗体を多く含む母乳が出ます。

出産後10日程度・・・糖質や脂質を多く含む「成乳」が出てきます。

出産後6~8週程度・・・1日の授乳回数や間隔、量が安定します。

新生児の間は、3時間おき1日に8~10回程の授乳が目安(頻回授乳)ですが、赤ちゃんが欲しがったら満足するまで与えましょう。

先生(男性)
<ワンポイント・アドバイス>
もちろん個人差があります。赤ちゃんやママの体調を考慮しながら、あせらずに感覚を掴んでいきましょう。

いつからいつまで続く?

母乳育児はいつから?

先生(男性)
早くて産後30分以内です。しかし、すぐに母乳がでないこともあります。

母乳育児はいつまで?

先生(男性)
離乳スタート時期は、「生後6か月」くらいからが 44.9%と最も多く、卒乳完了時期は「生後13〜15か月」が33.3%と最も多くいます。
(平成27年度乳幼児栄養調査結果より)

離乳開始は、「月齢」を目安にしている方が多いですが、そのほか「食べ物が欲しがるようになった」ときを目安に開始する方もいます。

卒乳の目安は、1日3食で栄養素を摂れ、母乳や人工乳以外の水分が摂れるようになることです。時期は生後 12か月から18か月頃とされています。なかなか卒乳できなくても、無理に辞めさせる必要はありません。授乳はママと赤ちゃんのコミュニケーションの一つ。「時期が来たから卒乳」ではなく、自然と欲しがらなくなる時期を待ちましょう。

母乳育児のよくある悩みQ&A

母乳がでない、母乳を飲まない、母乳育児がつらい・・・。そんなママの母乳の悩みに答えます。

母乳が出ない

先生(男性)
母乳がなかなか出ない時も、赤ちゃんに吸ってもらいましょう。

赤ちゃんがおっぱいを吸うことでホルモンが分泌され、母乳が出ます。
また、栄養素バランスの良い食事や水分摂取を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。母体が回復してきたら、おっぱいマッサージやストレッチなどの軽い運動をするのも良いでしょう。

母体が回復してくる頃には、母乳が安定して出るようになることも多いです。母乳が出なくてもストレスに思わず、リラックスして過ごすことも大切です。

▼母乳が出なくなったときの対処法
突然母乳が出なくなった!復活方法は?原因は?ストレスも【医師監修】

新生児が母乳を飲まない

先生(男性)
ママの生活習慣や授乳体勢を見直してみましょう。哺乳瓶の方が飲みやすい場合もあります。

母乳は、ママの食生活やストレスで日々変化するという意見もあります。普段と違う授乳環境だと飲まなくなることもあります。ママの乳首の状態や授乳姿勢によっても吸いやすさが変わります。

人工ミルクも与えている場合、吸う力の弱い赤ちゃんにとって哺乳瓶の方が飲みやすく、母乳を飲みたがらないことがあります。その他「乳頭混乱」と言ってママの乳首と哺乳瓶の吸い口の違いに混乱しているとも考えられます。

▼母乳を飲まない赤ちゃんへの対処法
新生児が母乳を飲まない・・・寝る、泣く!どうすれば?|医師監修

母乳育児がつらい、やめたい

先生(男性)
ママのストレスは母乳にも影響します。様子を見ながら、完全ミルク育児に切り替えましょう。

ママの体力負担も大きい母乳育児。なかには「寝られなくてストレス!」「体力的にしんどい」と感じるママも少なくありません。無理をせずママの体を大事にしてください。

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参考
厚生労働省 「授乳・離乳の支援ガイド」
https://www.mhlw.go.jp/content/000497123.pdf
日本小児科学会 「小児科医と母乳育児推進」
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_110916.pdf
国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ 「授乳と乳がんリスク」
https://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/2915.html
東北大学大学院医学系研究科以下学専攻 社会医学講座公衆衛生学分野 「授乳方法と性ホルモン関連がん罹患リスク:大崎国保コホート研究」
https://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/531
日本赤十字社医療センター 「母乳育児のいいところ」
http://www.med.jrc.or.jp/Portals/0/resources/hospital/clinic/sanka/hagukumi_tsushin_13.pdf
日本小児栄養消化器肝臓学会 「こどもの便秘」
http://www.jspghan.org/constipation/files/pamphlet.pdf
日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会 「食物アレルギー診療ガイドライン2016 ダイジェスト版」
http://www.jspaci.jp/allergy_2016/chap04.html
平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要 - 日本医師会
https://hayabusa.gifu.med.or.jp/c5/index.php/download_file/view/436/


石野博嗣 先生

監修医

石野医院

副院長
石野博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

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