【医師解説】赤ちゃんのやけどの処置|跡を残さないために。水ぶくれが破けた場合も

【医師解説】赤ちゃんのやけどの処置|跡を残さないために。水ぶくれが破けた場合も

公開日:2020-09-08 | 更新日:2021-11-04

赤ちゃんのやけどの正しい「応急処置」と「ケア方法」をお医者さんが紹介します。
水ぶくれの処置や、やってはいけないNG対処も解説するので、しっかり読みましょう。


長谷川佳子 先生

監修者

小田原銀座クリニック

長谷川佳子 先生

経歴

2012年 北里大学医学部医学科卒業
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2016年小田原銀座クリニック 美容皮膚科

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
小田原銀座クリニックでは、患者さんが気楽に相談でき、しっかり納得のいく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

赤ちゃんのやけどの「応急処置」

「軽いやけど」の場合

先生(女性)
やけどの範囲が広くなく、沸騰していない程度の熱いお湯に触れた場合は、流水を使って冷やします。

やけどをしたら、できるだけ素早く流水で冷やします。服は脱がさずに、衣類の上から水につけてください。
患部が水疱となっている場合は、その部分に流水を当てるのは避けてバケツなどに水をためながら患部を冷やしてください。

15分以上冷やしますが、3分冷やして1分休むというように時間をあけてください。防水フィルム・湿潤療法専用テープなどを使い患部を保護します。

※注意 保冷剤やアイスノンで直接冷やすのも避けて下さい。

「やけどの範囲が広い」場合

先生(女性)
背中全体、腕や手全体(子どもの場合、手は重症な部位に入ります。)など広範囲のやけどの場合は、流水で患部を冷やしながら救急車を手配してください。

子どもや乳幼児の場合は、体が小さいためやけどの面積比率が大きくなりやすく、それだけ重症化するリスクがあります。

浴槽に水を張って、衣服のままつけても良いでしょう。冷やし過ぎは体温が奪われるので震えが出たらやめてください。判断に迷う場合は、♯7119(救急相談センター)に相談しましょう。

先生(女性)
粘膜を含む部分(顔や会陰部など)をやけどしたときは、すぐに医療機関で医師に診察してもらいましょう。
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跡を残さないための「正しいケア方法」

先生(女性)
軽症の場合は、毎日石鹸で洗い、軟膏を塗りましょう。
傷にくっつかないタイプのガーゼを使い、清潔に保ちます。

やけどの範囲は、防水テープや湿潤療法テープ(モイストヒーリングの絆創膏など)※などで保護して触らないようにさせます。数日おきにテープを変えて、患部に異常がないかを確認します。その際に石鹸で洗浄するようにして下さい。

モイストヒーリング専用の絆創膏は、一般のドラッグストアでご購入いただけますが、赤ちゃんの場合は使えないこともあるので、購入の際には注意しましょう。

炎症・膿んでいるなど異常がある場合は、速やかに病院を受診してください。

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跡を残さないためできること

先生(女性)
やけどをしたら、すぐに冷やすことが重要です。

冷やすことで、深部にまでやけどが進まないようにしましょう。やけどは、翌日のほうが悪化することがあります。翌日になって赤みが強くなったり、水ぶくれができたら、早めに病院を受診しましょう。

水ぶくれができたら…

先生(女性)
水ぶくれは、潰さないようにしてください。

水ぶくれは、湿潤療法テープと同様の働きで、傷口に働きかけ早く傷口を快方に向かわせてくれます。

水ぶくれは潰さずにそのままにしておくか、病院でガーゼなどをあてて保護してもらいましょう。

水ぶくれが破れた!

先生(女性)
水疱が潰れてしまうと、細菌が感染したり、跡が残りやすくなります。
病院で必要な感染予防の治療を受け、患部を保護をしてもらうのがおすすめです。

治癒効果の高いスプレーなども保険適用になります。
早めに病院を受診することで、治癒までの期間が短くなります。

自宅での処置としては、1日1回石鹸で洗い、軟膏を塗ります。

絶対NG!やってはいけない対処

先生(女性)
放置したり、民間療法を活用するのはやめましょう。

使い捨てカイロ・電気毛布などの低温やけどは、見た目よりも深くやけどを負っている可能性があります。放置せずに病院を受診しましょう。

また、「やけどには味噌や植物の汁を塗るとよい」という話を聞きますが、やけどしている皮膚は弱っていて、不要なものをつけると化膿してしまう可能性が高くなります。民間療法を活用するのは避けましょう。

市販薬は使ってもいい?

先生(女性)
赤ちゃんの肌は弱いため、一般的な市販薬での治療はおすすめできません。

「オロナイン」は、年齢制限がないため赤ちゃんでも使用できます。ただし、初めて使う場合は慎重に使いましょう。

赤ちゃんのお薬は、薬剤師や医師に相談してから使うのをおすすめします。

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病院を受診すべきケース

病院

• 痛みが引かない
• 赤みが取れない
• 水ぶくれがある
• 広範囲のやけどである
• 泣き止まない、機嫌が良くならない

赤ちゃんは、皮膚が弱く、体も小さいので、大人が少しのやけどだと思っても、「思ったよりも深部に到達している・見た目よりも広範囲のやけどを負っている」ことがあります。重症で急変することもあります。

赤ちゃんのやけどは、速やかに病院を受診しましょう。

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▼参考
図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784537214123

長谷川佳子 先生

監修者

小田原銀座クリニック

長谷川佳子 先生

経歴

2012年 北里大学医学部医学科卒業
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2016年小田原銀座クリニック 美容皮膚科

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
小田原銀座クリニックでは、患者さんが気楽に相談でき、しっかり納得のいく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへのアプローチ発表など、常に手を尽くして研究を行っている。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

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