公開日:2022-06-03
8ヶ月の赤ちゃんのミルクが足りているか心配…
どれくらい飲ませればいいの?
「生後8ヶ月の赤ちゃんのミルクトータル量」について、お医者さんに聞きました。
ミルクを飲んでくれいないときや飲み過ぎの場合の対処法、離乳食とのバランスについても解説します。
生後8ヶ月のミルクトータル量はどれくらい?


ミルクを飲む量には個人差がありますので、あくまでも目安になりますが、生後8ヶ月のミルクトータル量は600ml~980ml程度です。
1回あたりのミルク量の目安
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ミルク量 |
離乳食後 |
100〜160ml程度 |
ミルクのみ |
200〜220ml程度 |

1回につき200 ml〜220ml程度、離乳食後のミルクの時間も含め1日に4〜5回程度が目安となります。
離乳食後は、100〜160ml程度の範囲で、赤ちゃんが飲みたがる分だけあげて構いません。
また離乳食をたくさん食べた際は、食後の母乳やミルク量を調整しましょう。
離乳食後にミルクをあげて、赤ちゃんの方から飲むことを拒否した場合は、目安量に達していなくても、無理にあげる必要はありません。
「ミルクが足りない」ときの見分け方

ミルクをあげた直後から機嫌が悪い場合は、ミルクが足りずお腹が空いているのかもしれません。
ミルクが足りない場合は10〜30ml程度増やしてみましょう。
ただし、量は個人差があります。赤ちゃんの機嫌が悪くなければ、目安量より少なくても問題ないでしょう。
ミルクを減らすときは、「栄養が足りているかどうか、身長体重が増えているか」を観察する必要があります。成長曲線の記録の体重が、ラインに沿って増加しているようであれば問題ありません。
体重の増えが悪いようであれば、ミルクの量を10〜30ml程度増やしましょう。1回にたくさんの量を飲めない赤ちゃんもいるので、その場合は回数を増やしてあげましょう。
「哺乳瓶を離すと泣いてしまう」場合は…

哺乳瓶を離した後に泣くのには、ミルクが足りないこと以外にも理由があることもあります。
食後に眠たくなっていたところで、哺乳瓶を離されて眠られず、機嫌が悪くなっていることもあります。
また、ミルクの量を減らすと、口寂しく感じて泣くこともあります。減らした初日から数日は様子を見てみましょう。
哺乳瓶を離して泣いた時、「やっぱり足りないのかも」とすぐに追加であげてしまうのではなく、他のことに気を逸らしてみましょう。
今までと同じに慣れているだけで、実はそこまでミルクが欲しいわけではないことも多いです。
「ミルクが多すぎる」ときの見分け方

次の分のミルクをいつも通り飲まない・離乳食の進みが悪いなどの場合、ミルク量が多い可能性があります。
また、生後8ヶ月の赤ちゃんがミルクを飲みすぎると、吐き戻したり、自ら哺乳瓶を離して飲まなくなったりすることもあります。ミルクを吐き戻す場合には30ml程度減らしてみましょう。
”育児書通り”にいかなくても大丈夫

目安や育児書の記載通りにならないと、心配や焦りが生じてしまうかもしれません。
しかし、適切なミルク量は個人差がとても大きく、赤ちゃんはそれぞれのペースで栄養をとり、大きくなっていきますので、あまり心配する必要はありません。
特に離乳食の量が増えてくると、急にミルクの量が減ることもありますが、それは、食事から栄養をとれている証拠なので、卒乳に向けての第一歩と前向きに捉えましょう。
ミルクを飲む量が進まずとも、体重が成長曲線から大きく逸れずに増えていれば問題ありません。
見つめあってミルクをあげられる時間もあと少し。あまり心配しすぎずに、かけがえのない時間を大切に過ごしてください。