【先輩ママの体験談】3歳児が言うことを聞かない!疲れた…無視していい?対処法

【先輩ママの体験談】3歳児が言うことを聞かない!疲れた…無視していい?対処法

公開日:2021-08-02 | 更新日:2023-02-01

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3歳の子どもが言うことを聞かない…。
どうすればいいの?もう疲れた!

お悩みのママ・パパに「言うことを聞かない3歳児への対応例」を紹介します。

先輩ママ・パパに聞いた「OK・NG対応例」や「イライラ解消法」もぜひ参考にしてくださいね。

坂野 真理 先生

監修者

虹の森クリニック

院長
坂野 真理 先生

経歴

日本精神神経学会認定 精神科専門医

日本医科大学医学部卒
東京大学医学部附属病院小児科及びこころの発達診療部、医療福祉センター倉吉病院精神科等を経て、英国キングスカレッジロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所(IoPPN)にて修士号取得
2018年 虹の森クリニック(児童精神科・精神科)開業
2020年 虹の森センターロンドン開設。日英両国において子どものこころに関する診療および情報発信を行っている。

3歳児が言うことを聞かない!

3歳

なかなか言うことを聞いてくれない3歳児の様子を先輩ママ・パパに聞いてみると…。

もう疲れた…

ママ(困り顔)
長男は、3歳でもかなり言葉がわかる子供で超頑固でした。
私もやらないでいいよ、など反対の言葉を言ってみたり、怒ってみたり、楽しく笑わせて気持ちを良くして聞かせようとしたりしましたが、全く動じず。
ずっと泣いていて「もう嫌だ」と言って、一時間は泣いていました。本当に嫌で嫌で、疲れて何でうちの子はこうなんだろうって、ノイローゼ状態でした。
(2歳の女の子と、4歳と小学1年生の男の子のママ)

イライラが止まらない!

ママ
あれやれこれやれと言うとシカトしたり、ふざけてきたりして全然言うことを聞きません
嫌嫌期の延長もあってか、嫌とだだをこねるというよりかは、ふざけて言うことを聞かないのでイライラします。
(0歳と3歳の男の子のママ)

言うことを聞かない3歳児に「疲れ果ててしまった」というママ・パパは多いです。

なぜなの?「3歳児が言うことを聞かない原因」

泣く 女の子

3歳の子どもが言うことを聞かなくなるのは、以下の3つの原因が考えられます。

  1. 自我の芽生え
  2. 聞こえていない
  3. 理由を理解していない

それぞれ説明していきましょう。

自我の芽生え

3歳頃になると「成長の証」として自立心が出てきて、自己主張をするようになります。
2歳ころから始まるイヤイヤ期がまだ終わっていなかったり、逆に1~2歳は問題なかったのに3歳になってからイヤイヤが始まることもあります。

聞こえていない

単純に子どもに聞こえていない場合があります。
何かに夢中になっているときにお子さんに声をかけても、聞こえていないことがあるので、ママ・パパはお子さんに声がけするタイミングを見ることも大切です。

理由を理解していない

子どもが理由を理解していないのに、親が子どもの行動を抑制しようとすると、反抗心として言うことを聞かないこともあります。

なお、「普通の子どもならすぐするのに、うちの子はどうしてもしない」という状況が非常に頻回で、家庭や保育園などでも困り感が強い場合には、何らかの発達特性が関与している場合もあります。

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言うことを聞かない3歳児への「OK対応例」

先生(女性)
もし、言えばできるのに拒否しているということであれば、「~~したら~~できる」という具合に、ルールを明確に決めておくのも一つの方法です。

ルールが明確であれば、注意を繰り返したり、何度も指示したりする代わりに、そのルールを実行するだけで済むので、親の側も負担が少なくなるでしょう。
「歯磨きを済ませたら遊んでいい」とか、その行動を行ったらすぐに与えられる条件があるといいですね。

対応方法は、何に対して「言うことを聞かない」のか、内容によっても異なります。
まず、言うことを聞かないのか、言ってもできないのかを見極める必要があるでしょう。お子さんの発達レベルはそれぞれなので、そのお子さんにあった要求をしているのかどうかは確認が必要です。

無視してもいいの?

3歳児が何度言っても言うことを聞かないときは、無視してもいいのでしょうか?
ママ
先生(女性)
例えば、何度言っても、「〇〇がほしい」「もっと遊びたい」と言った要求を止めないような場合は、いったん取り合わないのも一つの方法です。

「無視する」というのは、望ましくない行動に対して「注目を与えない」ということです。望ましくない行動に対して、大人が言い返したり、何度も指示や注意を続けたりしている(=注目を与える)と、望ましくない行動が逆に悪化していくことがあります

ただし、「無視する」行動をいったん始めた場合に、子どもはさらに注目してもらいたくて、一時的にもっと過激な行動になってしまうこともあります。
だからと言って、もしいったんママ・パパが折れてしまうと、「もっと叫んだらお母さんが言うことを聞いてくれるんだ」と考えてしまうかもしれません

この場合は根比べのようになってしまいますが、一回でうまくいかなくても、「こういうときは、お母さんは応じてくれないんだ」と本人が納得するまでがんばって続けていった方がよいでしょう。

そして、何よりも大事なのは、無視し続けることではなく、お子さんがいったん良い行動に向かった時、すぐに褒めることです。
「~~したい」と叫んでいたのに、言うのをやめて別の行動に向かおうとしたら、「~~ができてえらいね」とすかさず褒めて注目をしてあげて、望ましい行動をもっと増やすようにしていきます。

先輩ママ・パパの対応例

ママ
楽しくなる様な言葉がけが効果的かもしれません。
例えば走って欲しく無い場所では、「走らないゲーム!?」など負けないぞ!と言う気持ちに切り替えてあげると、聞いてくれるというか、誘導する感じです。
(2歳の女の子と、4歳と小学1年生の男の子のママ)
パパ
最初に目を見てお約束するようにします。
公園行くけど、「このアラームが鳴ったら帰るよ」、スーパー行くけど、「走ったり大声を出さず、上手にお買い物できたら小さいお菓子買おうね」など約束しています。
(4歳の女の子と、小学6年生と中学2年生の男の子のパパ)
ママ
選択肢のある質問をするようにしていた。
公園遊びから帰りたがらない時は「おうちでおやつを食べる」か「おうちでおもちゃで遊ぶ」どっちがいい?と質問してどちらを選んでも家に帰るようにするなどしていた。
(小学5年生の女の子と中学1年生の男の子のママ)
ママ
我が家で言うならYouTubeがダメなら絵本を読んであげるとか、電車で一緒に遊ぼうかなど代案をあげます
きちんと、目を見て真剣に話すようにしました。ある程度の言葉がわかるので、子供でもわかりやすいような言葉で説明します。
(2歳の女の子と、4歳と小学3年生男の子のママ)
ママ
言うことを聞かないのであれば、可能なことは一瞬でもいいから言うことを聞いてあげることで案外すんなり気持ちが切り替わったりしました。(絶対無理なことや、やってはいけないことは除く)

例えば、夕方外で遊びたいと言われたら、少しだけ抱っこで外へ行き、「虫だね」などちょっとおしゃべり。
その後で「あっちのお空が暗くなってきたから、もう夜だね!おばけがくるといけないなぁ…おうちに帰ろうか」と声をかける。

少し受け止めて、少し我慢。そして必ずできるときに思い切り聞いてあげる。
(4歳と小学1年生の女の子のママ)

「言うことを聞かなくてどうにもならない」とき…どうすれば?

先生(女性)
外出先などで泣きわめいてしまうようであれば、その場でその日の予定は取りやめて自宅に戻ることもあり得るでしょう。
どうしてもその場から動かない場合は、仕方がないので抱っこして連れていくしかないかもしれません。

もしそういうことがあっても、その日起きてしまったことをその瞬間になんとかしようと思うのは諦め、「今日は仕方がなかったけど、同じ状況が次に起きたらどうしようか」という対策を立てるための時間だったと捉えて、親御さんも前向きな気持ちでいられるといいですね。

まずは、どうにもならない時を作り出す現状について、何か改善点がないか探してみる必要はあるでしょう。そして、できる限り、事前にルールや対策を立てておきましょう。

例えば、おもちゃで遊んでいてどうしてもやめられないのであれば、いったん「やめられなかったらいったんおもちゃは預かるよ」と、事前にルールを伝えておきます。そして、時間が近づいたら、「もうすぐ遊びをやめるよ」と伝えて、切り替えの準備を促します。さらに時間が近づいたら、カウントダウンするという方法もあります。
しかし、それでもまだ気持ちが切り替えられなければ、おもちゃは取り上げて物理的にできないようにします。そのうえで、「~~したら遊んでいいよ」とだけ伝えます。ただ、取り上げるばかりではなく、どのようにしたら返ってくるのかを伝えておくことがポイントです。

言うことを聞かない3歳児への「NG対応」

先生(女性)
本人の性格を否定する、ただ非難するような声掛け(例:「なんでこんなこともできないの」「赤ちゃんじゃないんだから」)は、行動を改善する効果に乏しいでしょう。

「~~はダメ!」というよりは、「~~するよ」とすべき行動を声掛けできるといいですね

言うことを聞かない子どもにとって一番よくないことは、言うことを聞かない時だけ親が本人と向き合ってしまうことです。言うことを聞かない状況を作る以前に、言うことを聞いている時間にもっと注目してあげられるようにしましょう。

言うことを聞かないことが増えれば増えるほど、親も疲れてしまって、言うことを聞いているときは、ほっとして逆に注目を与えずにそっとしておいてしまうことがあります。
むしろ、きちんと言うことを聞けているときに、多くのほめ言葉や肯定的な働きかけ(ぎゅっと抱きしめてあげる、頭をなでてあげるなど)をいかに増やせるかが大切です。

そのようなポジティブな注目がないのに、注意する時や叱る時だけ本人に言葉を与えるネガティブな注目しかない状況となると、子どもはますます言うことを聞かなくなってしまいます。
言うことを聞かないと、親御さんも褒める気持ちになれないかもしれないですが、少しでもいいところがあればどんどん褒めることができるようになるといいですね。

先輩ママ・パパの失敗談

ママ
怒鳴るのは失敗でした。
怒るほど娘も意固地になり、さらに反抗的な行動をするようになっていたと思います。
(3歳の女の子と6歳の男の子のママ)
ママ
園の帰りになかなか車に乗れない日が続いたので、車に乗ったらお菓子など、小さなごほうびを用意することにしました。
でも、毎日あるのが当たり前になってしまい、たまたま無い日に大声で泣かれて、やめどきがわかりませんでした。
(5歳の男の子のママ)
ママ(困り顔)
「もう!時間がないの!行くよ!」など無理に引っ張っていくこと。
泣いて暴れて、後を引きずる暴れっぷりでした…。
(4歳と小学1年生の女の子のママ)
ママ
ダメなものはダメ!と理由も言わず止めること。
子供はなぜダメなのかわからないし思う通りにならないからますます泣いてしまうので、これは失敗だったなと思いました。
(3歳の男の子のママ)
ママ
「片付けないとおもちゃ捨てるよ!」「こんなことする子嫌い!」と否定的・脅迫するような言葉をかけてしまったことです。
それを言っても一時的にしか効果は無かったです。
(1歳の女の子と、4歳と小学2年生の男の子のママ)

ママ・パパ自身のケアも!イライラを解消する10の方法

「もうイライラしたくない!」

言うことを聞かない3歳児に「イライラしないための親の心構え」「リフレッシュ方法」を先輩ママに教えてもらいました。
すると…。

  1. イライラしたら10秒数える
  2. 子どもを抱きしめる
  3. ポジティブな言葉に置き換える
  4. 思い通りにならないと割り切る
  5. 時間に余裕を持つ
  6. 言うことを聞かない子どもの様子を撮影する
  7. 子どもと離れる時間をつくる
  8. 同じ境遇のママと話す
  9. 赤ちゃんの頃の写真を見返す
  10. 自分を甘やかしてあげる
  11. 睡眠時間をしっかり確保する

などの声が挙がりました。

イライラしたら10秒数える

ママ
イラッときたら10秒数えてみるのがオススメです。
少しクールダウンするのが1番だと思います。
(7歳の男の子のママ)

子どもを抱きしめる

ママ
怒りがカー!っとなったときは、まずは子どもを抱きしめます。逆転の発想というか、愛おしさを肌で感じることで、怒りを抑えました。
(2歳の男の子と5歳の女の子のママ)

ポジティブな言葉に置き換える

話す

ママ
言うことを聞かないなんて、すごい成長!」「言葉の意味がわかってきたり、気持ちを伝えたくなったんだね!」とにかく声に出して褒めました。
本心では違うことを思っていても、そう言っている間に不思議と落ち着いてきます
(5歳の女の子のママ)

思い通りにならないと割り切る

ママ
イライラしないようにするのも女性の心の波があるので大変な事も多いですが、子供は思い通りにいかない!を心構えにするようにはしています。
(3歳の男の子と小学5年生の女の子のママ)

聞いてほしいことの「半分でもできたらラッキー!」くらいの気持ちでいるというママもいました。

時間に余裕を持つ

ママ
イライラしないのは無理なので、何事もなるべく時間に余裕を持つ、シミュレートして心に余裕を持つこと。
(4歳の男の子のママ)

言うことを聞かない子どもの様子を撮る

ビデオ撮影

ママ
私は宇宙人といるのよ。とずっと思ってました!
そして、イライラした時こそ写真を撮ってレンズ越しに見て感情的にならないようにしていました。
(小学1年生の男の子のママ)

子どもと離れる時間をつくる

ママ
私のイライラが溜まっている時の切り替え方は、先ずトイレの個室になれる所にこもって気持ちを落ち着かせる!です。
子供とちょびっとでも離れるだけでも違います
(3歳の男の子と小学5年生の女の子のママ)
ママ
夫など誰かに預けてなるべく離れる。一時保育など積極的に利用する
なんでもいいので理由をつけて短時間でも誰かに預ける。
(4歳の男の子のママ)

同じ境遇のママと話す

ママ
友だちや同じくらいの子供を持つママに状況を説明して、「うちもうちも!」と話すことです。
うちだけじゃないんだ…とリフレッシュできました。
(4歳と小学1年生の女の子のママ)

赤ちゃんの頃の写真を見返す

ママ
子供が寝てる時などに別の部屋に移動して、赤ちゃんの頃の写真を見返して癒される
(0歳と4歳の男の子と、2歳の女の子のママ)

自分を甘やかしてあげる

スイーツ

ママ
頑張ってる自分を甘やかす時間を取るのが大事てす。
自分の時間が日頃とれないので、夜みんなが寝た時に好きな映画や漫画、アニメを見たり、自分にご褒美で化粧品や服、デザートを買ったり
(0歳と3歳の男の子のママ)

睡眠時間をしっかり確保する

ママ
睡眠不足になるとイライラしやすかったので、なるべく体を休めるようにしました。
(5歳の男の子のママ)

こうしなきゃがいっぱいになっちゃうとママもパパもしんどくなってしまうので、ほどほどに、力を抜いて、なるべく楽しい気分で子どもと関わっていきたいですね。

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