病気と健康
EPARK REPORT ロゴ病気と健康

【医師が解説】先生、独り言って病気ですか?注意すべき3タイプ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
EPARKレポート-病気と健康
先生、独り言って病気なんですか?

【執筆・監修】
岩瀬利郎(医療法人弘心会 武蔵の森病院院長)
医療法人弘心会武蔵の森病院院長・岩瀬利郎

【経歴】
浜松医科大学 ・同大学院修了・博士(医学)
埼玉医科大学精神医学教室
石心会狭山病院(現埼玉石心会病院)精神科部長
医療法人弘心会 武蔵の森病院副院長を経て平成23年4月より現職

 

一人でテレビを見ているとき、テレビ画面に向かって語りかけていませんか。もしかしたら、ストレスがたまっているのかもしれません。
でも、ちょっと待って! 先生、独り言って病気なんですか?

あなたのスマホが、お薬手帳に!

 

そもそも独り言って病気なの?

その質問に答える前に、そもそも独り言とは、どういうものなのでしょう?
一人で過ごしている時間が長くなると、だんだんと孤独感が起こり、考えごとをするようになります。
そのようなときに、無意識に考えを声に出してしまうことを独り言といいます。

独り言は、自分の声を聞くことで不安や寂しさなど心理的なストレスを解消し、心と身体のバランスを図ろうとする無意識な行動です。
また、独り言には、考えていることをまとめる働きもあります。
一人で黙々と仕事をするエンジニアなどに多く見られるのですが、彼らは考えていることを音にして整理し、納得して答えを見つけようとしているのです。こういった独り言は病気ではないので問題はありません。

独り言多い人、少ない人 どこからが病気レベル?

世の中には独り言が多い人がいます。ではいったい、どこからが病気レベルなのでしょうか?
テレビにツッコミを入れる、「あっ、あれしなきゃ」「買いもの忘れちゃった」などの独り言は心配ありません。
しかし、次のような症状が現れたときは、すみやかに受診してください。

・突然怒りだす
・一人なのに誰かと会話をしているような話し方をする
・急に笑い出す

独り言が多すぎる場合、疑われる病気ってあるの?

独り言が増えると、うつ病や統合失調症、発達障害などの病気が疑われます。
次のような症状が出てきたら、それは病気のサインかもしれません。
しかし、その症状に本人はなかなか気づかず、家族や周りにいる人が気づくことのほうが多くあります。
そのようなときは、本人に症状を説明して病院を受診するようにしましょう。
うつ病の治療には次の四つがあります。

  • 心と身体の休養
    疲れた心と身体を休ませること、学校や仕事を休み休養をすること
  • 薬物療法
    抗うつ薬、抗不安薬や睡眠導入剤の服薬をすること
  • 精神療法
    医師やカウンセラーなどと対話し、問題解決を図ること
  • 生活環境の整備
    ストレスの要因となるものを周りから排除したり、リラックスできる環境をつくったりすること

まずは、疲れてしまった心と体の休養が何よりです。
うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返して、回復に向かいます。
治療期間が長くなることもあるので、あせらないようにしましょう。

家族、会社など周囲はどのようなスタンス、考え方で接すれば良いのか

うつ病患者の周りにいる人は、態度を変えず、今までどおり接してください。
励ますと逆効果となってしまうので、自然に見守っていくようにしましょう。
重大な決断を迫ったりせず、決めなければならないことがあっても、できるだけ先延ばしにすることも大事です。
会社がストレスのようであれば、会社を休み、ゆっくりと休養することが大切です。

こんなところに注意して

うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返すので、調子がいいから病院に行かない、改善しないから行かないなどでは、逆に治療が長引いてしまいます。
症状が改善しないからといってあせらず、治療を続けることが大切です。
自分に合った医師を見つけ、通院するようにしてください。

あなたのスマホが、お薬手帳に!