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不妊の半数は男性に原因!精子の数が少なければ増やす治療もあります

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EPARKレポート-病気と健康
不妊の約半数、男性が原因!もっとも多い理由は?治療法とお薬紹介

【執筆・監修】
荒牧竜太郎(荒牧内科院長)
【経歴】
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

避妊をしていないのに2年以上妊娠しないときは、不妊症が疑われます。
実は不妊の半数近くが男性に原因があるので、病院へは女性だけでなく、パートナーと2人で行くのが望ましいです。

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何科へ行けばいい?治療は?

まずはパートナーとご一緒に、不妊外来をしている病院や不妊専門クリニックへ行きましょう。
男性は、精巣の検査や精液検査を行います。
精液検査とは、精液を採取し、顕微鏡で調べてもらう検査です。
検査では、次のようなことを調べます。

・精液の量
・精子の濃度
・運動率
・奇形率

結果はその日の体調や、ストレスによって変わる場合もあるので、2~3回検査を受けることもあります。
精子の数が少ない・精子の動きが悪いなどの異常が見つかった、精巣などに異常が見つかったなど、何かしら異常があると、泌尿器科での精密検査をすすめられる場合もあります。
治療は症状と原因に合わせ、次の中から選びます。

・漢方
・抗酸化療法
・ホルモン療法
・手術
・カウンセリング

治療を行っても、自然妊娠が難しいようなら、段階的な治療を施します。

・人工授精
・体外受精
・顕微授精

男性による不妊の原因でもっとも多いのは?

造精機能障害は、男性の不妊症の原因ではもっとも多いもので、次のような症状が出ます。

・精子の数が少ない(乏精子症)
・精子の運動率が低い(精子無力症)
・精液の中に精子が見当たらない(無精子症)など

これらの症状には、漢方、抗酸化療法、ホルモン療法などの薬物療法が行われます。
造精機能障害の中には、精巣の周りにある血管が拡張してしまい、精子がうまく作れない精索静脈瘤(りゅう)という病気もみられます。
このときには手術が行われるケースもあります。

性機能障害(射精障害、勃起障害など)の治療~薬物療法、カウンセリングなどが行われます。

病院で処方される薬は?

男性不妊の原因ではもっとも多い、造精機能障害に処方される薬を紹介します。
処方は医療機関によって異なります。
また、薬剤に対する作用は個人差が大きいと言われています。

漢方も処方されます

八味地黄丸(はちみじおうがん)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの漢方
これらの漢方は、次のような男性不妊に働きがあるといわれています。

・疲れやすい
・体力がない
・勃起障害
・精子の数が少ない
・運動率が低い

メチコバール

メチコバールはビタミンB12製剤で、精子を作る機能を活発に戻します。

カリクレイン

精巣の血管を広げ、血流をよくして、精子を作る機能を促進させます。

その他…ビタミンE、コエンザイムQ10

ビタミンEやコエンザイムQ10は抗酸化酵素です。
これらには酸化ストレスを減らす作用があります。
酸化ストレスは、精子を作るメカニズムに影響を及ぼす可能性が、指摘されています。
主に、次のような影響が考えられています。

・DNAの損傷
・精子の数が少なくなる
・運動率が低くなる
・奇形率が高くなるなど

赤ちゃんができないと、どうしても女性の方が頑張ってしまいがちです。
しかし、これまでご説明してきたとおり、約半数は男性にも原因があるといわれています。
不妊治療はパートナーとよく話し合い、できればご一緒に受診するよう、おすすめします。

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