【仙台市青葉区】地元で有名な油揚げを食べに定義さんに行こう!

公開日:2020-05-21 | 更新日:2020-07-06
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【仙台市青葉区】地元で有名な油揚げを食べに定義さんに行こう!

仙台中心部から山形方面へ車で60分―――。「定義さん」と呼ばれ親しまれる定義如来 西方寺や門前町は、山形県との県境近くの山の中にあります。ここは、毎年約100万人が訪れる「縁結びのパワースポット」として人気の観光スポットです

定義如来 西方寺から続く門前町周辺の全長500mほどの参道は平日でも多くの観光客で賑わっていて、最近ではこの地の名物「三角あぶらあげ」を求めて県内外から多くの方が訪れています。

今回は「定義さん」から「定義如来 西方寺」の見どころと、人気の「三角あぶらあげ」をご紹介します。

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「定義さん」の名前の由来と正しい呼び方

この地域の愛称「定義」は、西方寺に祀られるご本尊「定義阿弥陀如来」の宝軸を守り続けた「平貞能(たいらのさだよし)」公の名前に由来しています。

平安時代末期の合戦「壇ノ浦の戦い」ののちに平貞能公はこの地に隠れ住み、名前を「定義(さだよし)」と改めます。この「定義」を「じょうぎ」と音読みしたのが現在の愛称のはじまりと言われています。

また平貞能公が「定義」に名前を改めた際に、あらゆる人々を極楽浄土へ連れていってくれるという阿弥陀如来像を、壇ノ浦の戦いで亡くなってしまった平氏一門や安徳天皇の冥福を祈り、安置しました。この阿弥陀如来が、いつしか「定義如来」と呼ばれるようになります。

そして地元の方々は親しみを込め、西方寺や定義如来を「定義さん(じょうぎさん)」、周辺の門前町を「定義(じょうぎ・じょうげ)」、西方寺がある極楽山を「定義山(じょうぎさん・じょうげさん)」と呼ぶようになり、愛称として定着して現在に至ります。

また「定義」の読み方ですが、仙台弁のなまりから「じょうげ」と読む方が多いようです(西方寺の公式Twitterのユーザー名も「今日のじょうげ」になっています)
国土地理院が定める正しい読み方は「じょうぎ」ですが、どちらでも仙台市では通じるのでご安心を~!

なお仙台市民が「定義さん」のことを正式名称の「西方寺」や正式山号の「極楽山」と呼ぶことは滅多にないので、タクシーで来られる場合は「じょうげさんまで」と伝えた方がよいでしょう。

定義如来 西方寺の見どころ

縁結びのご利益で話題! 天皇塚「連理のケヤキ」

(1)定義如来 西方寺

定義さんの中で、「縁結び」で話題となったのが天皇塚です。

800年ほど前に安徳天皇の遺品とともに2本のケヤキの木が植えられました。その2本のケヤキはいつしか1本の木となり「連理のケヤキ」と呼ばれ、縁結びの御神木として多くの若い人たちが参拝するようになりました。今では連理のケヤキの子供や孫の木が周りに育ってきています。

天皇塚は御廟貞能堂の裏手にあり、急な石段や木の根などが出ているため、お参りの際には足元に十分気を付けてくださいね!

子供たちをやさしく見守る「子育観音」

(2)定義如来 西方寺

西方寺の本堂前にある「子育観音」。昭和58年に奉納され、子供たちの健やかな成長を温かく見守る観音様です。子宝祈願や安産祈願、健康祈願のご祈祷に訪れる方も多く、取材に伺った日も多くの方がご祈祷していました。

七五三のご祈祷も受け付けているそうなので、気になった方は西方寺まで問い合わせてみてくださいね。

細かな彫刻が美しい「山門」

(3)定義如来 西方寺

門前町と呼ばれる参道の奥に見えるのが、昭和7年に建てられた大きな「山門」です。

三猿や唐獅子、十二支、天女などのきめ細かい彫刻が「山門」を囲むように施されていて迫力があります。

(4)定義如来 西方寺

山門の入り口の右手には阿形「密迹金剛神」、左手には吽形「那羅延金剛神」の「金剛力士像」が立っていて、こちらもとても迫力があります。

(5)定義如来 西方寺

この赤い金剛神が、宇宙の始まりや真実を司る「阿形 密迹金剛神」、緑の金剛神が宇宙の終わりや智慧を司る「吽形 那羅延金剛神」です。

(6)定義如来 西方寺

ところでみなさんは金剛力士が怖い顔をしている理由、知っていますか?彼らはお寺に敵が入ってこないよう防ぐ「守護神」としての役割を担っているため、勇ましい顔をしているんですよ。

さて、山門を抜けると「貞能堂(旧本堂)」が見えてきます。

平貞能公のお墓を守る「貞能堂(旧本堂)」

(7)定義如来 西方寺

この地で阿弥陀如来様を守り続けた貞能公の遺言どおり、貞能公のお墓の上に建てられた「平貞能公御廟」。「貞能堂」と呼ばれ親しまれるるこの建物は、旧御廟を守るための鞘堂として昭和2年に建てられ、平成11年11月まで本堂として利用されていました。

お堂の入口には唐獅子、お堂の内部には風神や雷神など、山門と同じ彫師による彫刻が施されています。

6年の歳月を費やし完成した 「西方寺本堂」

(8)定義如来 西方寺

先に紹介した「子育観音」の後ろにある西方寺の本堂は、20世紀最大の青森ヒバによる木造建築と呼ばれており、その大きさは圧巻です。

(9)定義如来 西方寺

幅6mの八角形大天蓋の下には二十五菩薩様が配置た大きな天蓋が……!まるで参拝者を迎え入れ見守っているようでした。

(10)定義如来 西方寺

本堂入り口などに施されている家紋は「揚羽蝶」で、平貞能公由来の平氏の寺紋が用いられています。

(11)定義如来 西方寺]

本堂脇には多くの絵馬が奉納されており、安産祈願や子宝祈願のほかにも合格祈願も多くみられました。

人類の平和を祈るシンボル 五重塔

(12)定義如来 西方寺

本堂の東側にある林道を抜けると、大きな「五重塔」が見えてきます。

この五重塔は平貞能公への感謝とご供養のほか、未来永劫に人類の平和を祈るシンボルとして昭和61年に建てられました。3月から11月の毎月7日が五重塔祭典日になっていて、五重塔の中に入ることはできないものの、定義如来こと御本尊「阿弥陀如来」を拝むことができます。

名物の三角あぶらあげはこちら!「定義とうふ店」

(13)定義とうふ店

「定義さん」に来たら、絶対に立ち寄ってほしいのが「定義とうふ店」。

昔ながらの作り方で一枚一枚手揚げされる「三角あぶらあげ」は、ぜひお店で揚げたてのアツアツを食べてください。テーブルに置かれた醤油と七味ニンニクの相性が抜群です。

手のひらほどの大きさで、そこそこ厚みもありますが、そのおいしさにあっという間に食べられます。

(14)定義とうふ店

三角定義あぶらあげ 130円(1枚)

明治23年創業の「定義豆腐店」は、もともとお寺へ精進料理用に豆腐や三角あぶらあげを作っていました。しかし、そのおいしさから多くの人が訪れるようになり、今ではあぶらあげを食べに来るだけの人もいるほどの人気を誇っています。

お土産用もありますが、揚げたてほやほや、アツアツのあぶらあげは頬が落ちる格別のおいしさです! ぜひ店頭で味わってみてくださいね。

名称 定義とうふ店
住所 宮城県仙台市青葉区大倉字下道1-2
電話番号 022-393-2035
営業時間 平日8:00~17:00
土・日・祭日7:00~17:00
※冬期間は変更になる為、電話で確認必要
定休日 なし
平均予算 約200円
クレジット 利用不可
最寄駅 仙台駅
行き方 <仙台駅からバスでのアクセス> 仙台駅前(西口)バスターミナル10番より定義行きへ乗車。定義にて下車。乗車時間約75分。 <車でのアクセス> 東北自動車道を仙台宮城ICで降り、山形・作並方面へ進みます。国道48号線を12kmほど進み、熊ヶ根交差点を右折し県道263号線へ入ります。3kmほど進み県道55号線を左へ、7kmほど進み赤い橋を渡ると右手に定義交流センターの入口があるので右折。すぐに無料駐車駐車場があります。
駐車場 有り

定義山へのアクセス

車でのアクセス

車でお越しの場合、最寄りのICは仙台宮城ICです。そこから約35分で定義山の入り口にある「定義交流センター」に到着します。

定義交流センター付近や西方寺の本堂前などに公共の無料駐車場が多くありますので、車でお越しの場合はそちらを利用してください。

バスでのアクセス

公共の交通機関で行く場合は、仙台市営バスをご利用ください。

仙台駅前(西口)バスターミナル10番より「定義行き」へ乗車して、終点の「定義」まで乗車時間は約75分。料金は片道1140円です。

定義バス停は、定義交流センターの目の前になります。

(15)定義とうふ店

※クリック(タップ)で画像が拡大します。

仙台市営バスの最新情報はこちらよりご確認ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は定義さんこと「西方寺」と、三角あぶらあげが名物の「定義とうふ店」をご紹介いたしました。

西方寺は明治時代に建てられた山門や旧本堂がとても趣があります。また西方寺へと続く参道には、今回ご紹介できなかったお土産屋さんなどが建ち並び大変活気があるので、そちらもぜひのぞいてみてください。そして参拝の後には、名物の三角あぶらあげをお忘れなく!

名称 定義如来 西方寺
住所 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
電話番号 022-393-2011
営業時間 参拝時間7:00~16:30
定休日 なし
平均予算 -
クレジット -
最寄駅 仙台駅
行き方 <仙台駅からバスでのアクセス> 仙台駅前(西口)バスターミナル10番より定義行きへ乗車。終点 定義にて下車。乗車時間約75分。 <車でのアクセス> 東北自動車道を仙台宮城ICで降り、山形・作並方面へ進みます。国道48号線を12kmほど進み、熊ヶ根交差点を右折し県道263号線へ入ります。3kmほど進み県道55号線を左へ、7kmほど進み赤い橋を渡ると右手に定義交流センターの入口があるので右折。300mほど進むと左手に無料駐車場があります。
駐車場 有り
※掲載されている情報は、執筆時点の情報のため、
詳細は公式HPをご確認ください。
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